西山の地質と岩石の観察会
主催: 京都科学読み物研究会
2016年11月12日(土) 10:00−14:00
京都読み物研究会主催の「やさしい自然教室」が,高田クリスタルミュージアムと
西山の麓の田園地帯,善峰川の川原でおこなわれました.
当日は晴天に恵まれ,親子で参加した参加者の皆さんは,最初に西山を眺めながら
西山の地質と岩石について高田館長から説明を聞きました.
西山は,古生代に太平洋の海底火山活動でできた熔岩(玄武岩)や火山灰,サンゴ礁
などがプレートに乗ってきてできた岩石,それに,中生代ジュラ紀(恐竜のいた時代)
の堆積岩などが基になってできていることが,詳しく説明されました.
初めて西山の成り立ちを聞いたという人からは,たくさんの質問がだされていました.
その後,善峰川の川原へ行き,川原へ降りて実際に岩石を割って観察しました.
川原に落ちている石を割ると,岩石の中は新鮮で,今まで知らなかったいろいろな種類
の岩石が転がっていることに,皆さんは新たな発見をされていました.
川原では,玄武岩(緑色岩),凝灰岩(緑色岩),石灰岩,チャート,砂岩,
泥岩(頁岩),流紋岩,ヒン岩,石英脈,の9種類の岩石を採集しました.
大阪層群と呼ばれる地層は,川原の土手で観察しましたが,大阪層群の泥層や砂層
の未固結の堆積物は,事前に竹藪で採集されていたものがみんなに配られました.
採集の後は,田んぼのあぜ道で,親子そろってお弁当を広げて昼食をいただきました.
その後,高田クリスタルミュージアムの場所まで戻って解散になりました.
多くの方は,高田クリスタルミュージアムの展示を見て帰られました.